須坂市指定天然記念物の桜 – 大日向観音堂のしだれ桜
素朴な里山の風景に佇む
大日向観音堂の隣に寄り添うのは、一対の見事なしだれ桜。樹齢はおよそ250年、高さ約20メートルにも及ぶその姿は、長い歳月を経てなお力強く、優美に枝を広げています。寛永元年(1624)に建立されたと伝わる観音堂を覆うように弧を描いて咲き誇り、濃い花色が春の里山を鮮やかに染め上げます。二本の桜が織りなす景観は、まるで観音の慈悲を象徴するかのように訪れる人々を包み込み、心に深い安らぎを与えてくれるでしょう。観音堂の前には旧道が通り、往時の人々の往来を思わせる素朴な風情が今も残されています。歴史と自然が調和したこの場所は、須坂の里山の原風景を今に伝える貴重な存在であり、春の旅に彩りを添える「豊丘五大桜」のひとつとして多くの人々に愛されています。

基本情報
大日向観音堂のしだれ桜(おびなたかんのんどうのしだれざくら)
| 住所 | 須坂市大字豊丘字内山2787(豊丘町) |
|---|---|
| 詳細 | 樹齢約250年 観音堂の夫婦桜と呼ぶ。幹周は3.7メートル(左)、3.2メートル(右) 地元では桜を守る会が結成され、里山と桜を守る活動を行っている ※平成29年1月17日に積雪により夫婦桜の1本が根元より折れ、完全に倒木しました。 |
アクセス情報
車でのアクセス
- 上信越自動車道「須坂長野東IC」から約15分
桜の近くには普通車約20台・大型車3台の駐車場が整備されており、花の季節でも安心して利用できます。
周辺は里山の道ですが、案内板が設置されているため比較的分かりやすいルートです。
公共交通機関でのアクセス
- 長野電鉄「須坂駅」からタクシーで約15分
または、長野電鉄「須坂駅」から米子線バスに乗車し「大日向」下車、徒歩約5分
地元の人の声
すざかさん観音堂と桜のコラボレーションが美しいです


